<ハイブリッド経済(2)>共有経済に巻き込まれるラッスンゴレライ
商業経済と共有経済の融合に関してですが、とっかかりとしてはクリエイティブコモンズを調べるとわかりやすいです。
コンテンツをパクるのは、いつ何時も許せない?
皆さんはクリエイティブコモンズって知ってますか?著作権の一種です。
そもそも著作権っていうのはAll rights reserved か No rights reservedしかありませんでした。その間をつくろうとしているのがクリエイティブコモンズで、ローレンス・レッシグはその創設者です。
著作権は自分の作品を盗用されないためにも確かに大事。
でも最近のコンテンツの広まり方なんかを見ると、そればかりにこだわってると逆に損してしまう可能性もあります。
ラッスンゴレライは、パクってほしい?ほしくない?
一番わかりやすいのは8.6秒バズーカー、バンビーノ、それ全然わかんない、などの動画バイラル。ラッスンゴレライはわかるけど、元ネタは知らない、という現象。まさにオリジナルなきコピー。攻殻機動隊のスタンドアローンコンプレックスです。
で、これに従来の著作権を行使しようとすると、つまり動画の削除依頼をするわけなんですが、果たして8.6秒バズーカーはそんなことをしたいか?せっかく広めてくれてるのに。無料で。ダンソンとか、マジで日本の将来が心配になるレベルで、ある意味宗教になってる。笑
コンテンツメイカーは恩恵を受けてる。が、全部の使用を認めてしまって彼らのコンテンツで儲ける人が出てきたりすると、そしてマネしたやつが「これは俺が考えた」とか言い出したら、8.6秒バズーカーもやってられないですよね。
パクられて得する著作物
だから、All rights reserved と No rights reservedの間、つまり、Some rights reservedがあったほうがいいんじゃないのか、著作権を目的に応じてデザインできたほうがいいんじゃないのかというのがクリエイティブコモンズの考え方です。
たとえば、非商用であればOKだよ、とか、改造しなければいいよ!とか。そういうのがマークになって貼り付けれます。
いままでは商業は商業。趣味は趣味。と明らかに分かれていたのが最近は垣根が崩壊している、どころか、そこをうまく橋渡しできているところが増えてきています。
from: http://creativecommons.jp/licenses/
著作権以外にも商業経済と共有経済の融合はあるか?
著作権を切り口にして、いまの商業経済と共有経済がどういうふうに融合しているのかをこの本では説明してくれています。これがシェアの考え方の現状一番しっくり来ています。
ですが上のようにうまくいくのは稀で、本来商業経済と共有経済は混ぜるとめちゃめちゃ危険です。ネットワークビジネスとか変な宗教の害悪とかも構造的にはこれで説明できます。
次回はその辺について。