ShareBasedのコミュニティ学

WEBとリアルが融合したコミュニティを、どう運営すれば良いかの実験の記録です。

<プロジェクタビリティ(2)>終わりがある、という意味では恋と一緒ですね。

前回は場の評価に「プロジェクタビリティ=プロジェクトの生れやすさ、その土壌の質」を使っていると書きました。

しがらみが多く、結果プロジェクタビリティの低い会社に替わる場所が欲しいなというのが理由です。で、結局土壌の質ってなんのことをいってるの?となるのでもうちょっと分解したいと思います。

プロジェクタビリティ=出会いの質×出口の質

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で、出会いの質と出口の質について書こうと思ったんですが、そもそもプロジェクトってなんなのか、なぜプロジェクトにこだわるのかをはっきりしておかないといけないですね。

プロジェクトとは何か

Wikipediaによると

プロジェクト: project)は、何らかの目標を達成するための計画を指す。どちらかと言えば、小さな目標の達成のためのものではなくて、大きな目標を集団で実行するものを指すことが多い。その計画の実現のためのタスク(仕事)の実行までを含めて指すこともある。 

 とのことです。目標を共有してるんですね。

語源としては、pro + ject =前方(未来)に向かって投げかけること、という構造になっている[1] 

 前方に投げかけるんですね。ボールに関するプロジェクトはこんな感じでしょうか。

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また、プロジェクトマネジメント協会によると

プロジェクトとは、独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である。」 

 終わりがあるんですね。ずっと続くというものではないようです。恋と一緒ですね。

振られた後の男女の違い

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終わりのある組織の良さ

プロジェクトベースで物事を進める、というのはこの「終わりがある」というのが独特な感じがします。ある経営者にいろいろ相談していた時に、「会社の目的は"永続"だ」と言われました。その時々の目的に応じて集まって目的が終わったら解散、というような人の集まり方にそもそも会社は適していないのかもしれないですね。

なぜ終わりのあるプロジェクトにこだわっているのか?というととりあえず頭の中にある仮説を試してみて、その結果からいろいろ学びたいからです。なぜ仮説を試してみたいのかといえば、正解がわからないからです。なぜ以前より正解がわからなくなってきたかといえば、環境がめちゃめちゃなスピードで変化しているからです。

永続が前提の組織で始めるなら、永続できる保証が始める前に必要です。そんなの無理です。ただ、保証じゃないにしても、「これならやってけそう」という雰囲気の事業は見つかるかもしれません。そしてそれは実行されたものの中からしか判断できないです。終わる前提の組織(=プロジェクト)の役割はそこだと思います。

あと、その時しかないから情熱を燃やせるというのもあります。これも恋と一緒。1億2000年も愛するのは相当難しいと思います。いや、でも彼らも転生の都度死んでるから短いプロジェクトをたくさんやってることになるのか・・。

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終わりと始まりを繰り返す

人生は出会いと別れの繰り返しだと、かのソフィアも言っています。

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プロジェクトが終わりを前提にしている以上、「終わる」というのと「始まる」というのを延々と繰り返していくことになります。だからこの二つの質が大事なんだと思います。

次回はその二つ、「出会いの質」と「出口の質」について書きたいと思います。